人間力を高めるE

Empowerment

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セルフ・エンパワーメント・モデル

1.エンパワーメントの定義
まずエンパワーメント・カウンセリング&コーチングのエンパワーメント(Empowerment)とはどのような意味かについて説明しましょう。エンパワーメントについては下記のような一般的定義があります。

1)WHOのオタワ憲章
人々や組織、コミュ二ティーが自分の生活への統御を獲得する過程である。

2)Wallerstein

個人やコミュ二ティーの統御の増加や社会的効力、コミュ二ティーの生活の質の向上と社会主義を目標とした人々や組織、コミュ二ティーの参加を促進するソーシャルアクションの過程。

3)Segal
エンパワーメントは、一般にパワーレス(力のない)人たちが自分たちの生活への統御感を獲得し、自分たちが生活する範囲内での組織的、社会的構造に影響を与える過程。

4)世界女性会議(北京大会)
人間としての力をつける。

5)国立国語研究所「外来語委員会」(平成15年)
本来持っている能力を引き出し社会的な権限を与えること。

6)K.Blanchard
人には本来、知識や意欲という形のみなぎるパワーが備わっていて、
最高の仕事をしようとするである。エンパワーメントとはこのパワーを引き出すことである。

7)Crist・Norden-Powers
「エンパワーする」ということは、単に人々に「権限」を与えたり、職務を「委任」したりすることではない。人々の潜在能力を引き出して自由に解き放ち、崇高な目的や自己実現を達成できるような環境をつくり出すことである。
このように定義も論者の数だけあり、定義も進展しています。
エンパワーメント・カウンセリング&コーチングではエンパワーメントを「内なる力を引き出し、自己を実現しようとする力即ち、人間力を高める」と定義しています。
「人間力を高める」という言葉は特に明確な定義はありませんが経済界においても厚生労働省職業安定局も「若者の人間力を高める国民運動」と、最近よく使われています。

2.エンパワーメント・カウンセリング&コーチングとは
カウンセリングといえば一般的に人間の負の部分にスポットを当てた治療や心の悩みが重視されていますが、エンパワーメント・カウンセリングは治療ではなく教育・開発的なカウンセリングを目指しています。またコーチングは目標達成に視点がいきがちですが、本来は、「個人が持つ潜在能力や可能性を最大限に引き出すための手法」ですので、教育・開発的カウンセリングと目指すところは同じといえます。
ただカウンセリングとコーチングの相違点は人間の「内面(パーソナリティーや感情など)」それとも「行動面」どちらに重きを置いているかです。両方とも人間の行動面に焦点をあてるという考え方もありますが、ここではカウンセリングは人間の内面、コーチングは人間の行動面に重きがあるとの考え方に立っています。
しかし「内なる力を引き出し、自己を実現しようとする力」すなわち人間力を育てるためには人間の内面と行動面の両方が大切であるとの考え方に立ち「エンパワーメント・カウンセリング&コーチング」という名称を用いています。

3.セルフ・エンパワーメント構造モデル 

エンパワーメントにはチーム(集団)と個人の2つの観点があります。チームや集団の力を引き出し、チームや集団のビジョン・目標を実現していくことがチーム・エンパワーメント。そして個人の内なる力を引き出し、自己を実現していくことがセルフ・エンパワーメントになります。
それではセルフ・エンパワーメントしていくためにはどのようにすればいいでしょうか。それをモデルにしたのが次のセルフ・エンパワーメント構造モデルです。
このモデルはサンドウィッチのようになっていて上支えの「指針」と下支えの「主体性」そして中身の「ビジョン」「目標」「能力」の部分から成り立ち、相互に関連していることをあらわしています。

セルフ・エンパワーメント構造モデル

  *このモデルは一般的なモデルです。ビジネスマンには身体を加えた”その18”のモデルを使っています。

■指針
指針とは、自らの行動を決定したり、コントロールしていくときの基軸です。指針には長期的な生き方と短期的具体的な行動指針があります。

■ビジョン
ビジョンとは、あなたの将来の夢や構想です。

■目標
目標とは、人生や仕事における具体的なゴールや目印で、内容・期限・達成基準などが含まれています。

■能力
能力とは目標達成に向けた知識や技能、スキル(技法)などです。また目標達成のための行動も含まれます。

■主体性
主体性とは、あらゆる状況において、自分の意志、判断によって、自ら責任をもって行動する態度のあることです。
そして自分の意志で上手く対応しなければならないものにパーソナリティー・感情・身体があることを示しています。

4.よりセルフ・エンパワーメントしていくためには
より内なる力を引き出し、自己を実現していくためには下記の要件を満たしていくことが大切です。

1) 主体性を高めていく「下支えがある」

主体性は自分の人生の主人公は自分自身であるという認識です。仕事やプライベートの目標を遂行しているのは自分自身であるという当事者意識を持つことが主体的といえます。

2) 指針を持つ「上支えがある」
指針を持つとは自らの生き方である「指針」を創造し明確化することです。指針とは何か行動するときの基準となるものです。2.3歳の子どもでも親が何か手伝おうとすると「自分で!」といって親の手伝いを拒否し自分で行動しようとします。この「自分で!」も指針になります。ただ2,3歳の子どもが自分の指針は「自主独立」とは言わないかもしれませんが・・。このように誰でも指針を持っています。
「座右の銘」「人生のモットー」などもこの指針にあたります。この自分の生き方や他者や仕事に対する姿勢や心構えを明確化したものがこの指針になります。
宗教を持っている人はその宗教の教義がこの指針になっている場合が多いのですが、日本人の場合無宗教が多いので自分自身で指針を創造することが大切かもしれません。

3) ビジョンを持つ
ビジョンは自分の指針に基づいた夢や将来構想のことです。この夢や将来構想は生きて上での大きなエネルギーになります。このビジョンがあると目先の目標達成がきついものであっても将来の夢実現のために踏ん張ることができます。しかしビジョンがないと
単に目先の目標や課題をこなすだけでいつしか生きていくエネルギーが枯渇したり、自分自身が目標達成の道具になってしまいます。そうならないためにもビジョンは大切です。

4) 目標を持つ
目標とはビジョンを実現するための一里塚です。与えられた目標より、自分で選択したり設定した目標の方が達成エネルギーが出てきます。ただこの目標は個人にとっては達成することのみに意味があるのではなく達成プロセスで潜在的能力を開発したり今まで気づかなかった内面に出あったりして内なる力を引き出すことに重要な意味があります。

5) 能力を磨き行動力を強める
能力は目標達成のために知識やスキルを習得したり、目標標達成のための行動をしたりすることです。ビジョンや目標に向け、行動してこそはじめてビジョン・目標が実現します。

注 1.3.4については「人間力を高めるーセルフ・エンパワーメント」
八尾芳樹・角本ナナ子 東京図書出版会より引用しました。

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