エンパワーメント・コーチングの進め方
エンパワーメント・カウンセリング&コーチングのカウンセリングは図表の上支えである指針(生き方、行動指針など)と下支えの主体性の支援です。そして支援プロセスはクライアントの自己理解を深め、自己の客観視、とらわれからの解放そして自己受容を助け最後にあらたな指針のもとに自己を再統合していきます。
それに対してコーチングとは図表の中身であるビジョンや目標達成や能力育成・活用への支援を行います。目標を設定するに当たってはどのような生き方(指針)をしたいか、また将来どのような夢や構想を持っているかを目標という形に反映し具体化していきます。(指針やビジョンが明確にならなくても目標が設定される場合もある)
目標を明確化するためには一般的に下記のステップがあります。
1.指針の創造
どのような生き方をしたいのか
2.ビジョンの構築
どのような夢や構想をもっているのか
3.目標の設定
そのためのマイルストーン(目標)は何か
時系列にどのようなマイルストーン(目標)があるのか
最初のマイルストーン(目標)の具体的内容は何か
(定量化できないものは具体化)
いつまでに達成するのか(期限は)
達成可能なのか
4.能力の育成・活用
目標達成のための能力、行動や資源(リソースメント)は何か
5.主体性の確立
主体的に取り組めるか
セルフ・エンパワーメント構造モデル
カウンセリングは傾聴が主たるスキルに対して、コーチングは質問が主たるスキルになっています。そのためには上記の内容を質問することによってクライアンの目標実現を支援していきます。ただコーチングでも傾聴がベースになければ恣意的な質問になるので、まず傾聴する姿勢が大切です。
「今後どのような生き方をしたいですか?」
「人生何を大切にしながら生きていますか?」
「仕事や勉学をすすめる上で心がけていることは何ですか?」
「人と接するときに心がけていることは何ですか?」
「あなたのモットーは何ですか?」
「あなたの座右の銘は何ですか?」
「あなたの仕事の目的は何ですか?」
「あなたの生きる意味は何ですか?」
【ビジョン創造の質問】
「どのような夢や構想をもっていますか?」
「5(7)年後に実現したいことは何ですか?」
「長期的な目標は何ですか?」
「事情が許せばしてみたいことは何ですか?」
「もしお金があれば実現したいことは何ですか?」
「もし時間があれば実現したいことは何ですか?」
「もし能力があれば実現したいことは何ですか?」
「将来何をしたいですか?」
「将来何になりたいですか?」
「将来何を持ちたいですか?」
【目標設定の質問】
「ビジョン実現のための目標は何ですか?」
「現在どのような目標を持っていますか?」
「仕事での目標は何ですか?」
「勉学での目標は何ですか?」
「家族との目標は何ですか?」
「個人的な目標は何ですか?」
「どの目標が一番重要ですか?」
「時系列にどのようなマイルストーン(目標)がありますか?」
「最初のマイルストーン(目標)の具体的内容は?」
「具体的には?」
「いつまでに達成しますか?」
「具体的期限は?」
「達成可能ですか?」
【能力開発・活用の質問】
「目標達成のためにはどのような能力が必要ですか?」
「目標達成を誰に協力してもらいますか?」
「目標達成のために使える資源(スキル・時間・資金・サポートなど)は何ですか?」
「目標達成のためには過去のどのような経験が活かされますか?」
「目標達成にはどのような方法があります?」
「最適な方法は何ですか?」
「いままで同じ方法で何か目標達成したことがありますか?」
「目標達成で支障となるものは何ですか?」
「どのように対処しますか?」
【主体性の質問】
「本当に実現したいですか?」
「いつから行動に移しますか?」
「当事者意識を持つことができますか?」
ジョン・ウイットモアは彼の著書「COACHING FOR PERFORMANCE」(「はじめのコーチング」ソフトバンク パブリッシング)の中でコーチングは次の4つの段階(GROW)序にそって質問することを提案している。
【GROW】
Goal短期的および長期的な「目標」およびセッションの目標を設定する
Reality「現実」を探り出すために現在の状況をチエックする
Options「選択肢」と代替戦略案または行動案
What, When, Who, Will「何」を「いつ」「だれが」するのか。そしてそれを実行する「意思」
注 エンパワーメント・カウンセリング&コーチングでは、Willは意思ではなく意志と訳しています。
そしてこの流れはすべての段階を経ることが望ましい。特にはじめて新しい問題に取り組むときには普通この段階を踏んでいくと記しています。
またよい目標とは「SMART」だけではなく「PURE」であり「CLEAR」でなければならないともいっています。
これらの考え方はエンパワーメント・カウンセリング&コーチングの目標を設定していくとき参考になると思います。現に組織の中で年次目標を設定する時にはこれらの考え方は考慮されています。
【SMART】
Specific 具体的
Measurable 計測可能
Agreed すべての関係者が合意している
Realistic 現実的
Time Phased 時間の段階ごとに設定されている
【PURE】
Positive stated 肯定形で表現されている
Understood はっきりとすべての人に理解されている
Relevant 関連性がある
Ethical 倫理的
【CLEAR】
Challenging 挑戦的
Legal 合法的
Environmental sound 環境に配慮した
Appropriate 適切
Recorded 記録されている
以上、コーチングについて説明してきましたが、実際にはカウンセリングと分け隔てることなく同時に進行される場合が多いです。
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それに対してコーチングとは図表の中身であるビジョンや目標達成や能力育成・活用への支援を行います。目標を設定するに当たってはどのような生き方(指針)をしたいか、また将来どのような夢や構想を持っているかを目標という形に反映し具体化していきます。(指針やビジョンが明確にならなくても目標が設定される場合もある)
目標を明確化するためには一般的に下記のステップがあります。
1.指針の創造
どのような生き方をしたいのか
2.ビジョンの構築
どのような夢や構想をもっているのか
3.目標の設定
そのためのマイルストーン(目標)は何か
時系列にどのようなマイルストーン(目標)があるのか
最初のマイルストーン(目標)の具体的内容は何か
(定量化できないものは具体化)
いつまでに達成するのか(期限は)
達成可能なのか
4.能力の育成・活用
目標達成のための能力、行動や資源(リソースメント)は何か
5.主体性の確立
主体的に取り組めるか
カウンセリングは傾聴が主たるスキルに対して、コーチングは質問が主たるスキルになっています。そのためには上記の内容を質問することによってクライアンの目標実現を支援していきます。ただコーチングでも傾聴がベースになければ恣意的な質問になるので、まず傾聴する姿勢が大切です。
質問例
【指針明確化の質問】「今後どのような生き方をしたいですか?」
「人生何を大切にしながら生きていますか?」
「仕事や勉学をすすめる上で心がけていることは何ですか?」
「人と接するときに心がけていることは何ですか?」
「あなたのモットーは何ですか?」
「あなたの座右の銘は何ですか?」
「あなたの仕事の目的は何ですか?」
「あなたの生きる意味は何ですか?」
【ビジョン創造の質問】
「どのような夢や構想をもっていますか?」
「5(7)年後に実現したいことは何ですか?」
「長期的な目標は何ですか?」
「事情が許せばしてみたいことは何ですか?」
「もしお金があれば実現したいことは何ですか?」
「もし時間があれば実現したいことは何ですか?」
「もし能力があれば実現したいことは何ですか?」
「将来何をしたいですか?」
「将来何になりたいですか?」
「将来何を持ちたいですか?」
【目標設定の質問】
「ビジョン実現のための目標は何ですか?」
「現在どのような目標を持っていますか?」
「仕事での目標は何ですか?」
「勉学での目標は何ですか?」
「家族との目標は何ですか?」
「個人的な目標は何ですか?」
「どの目標が一番重要ですか?」
「時系列にどのようなマイルストーン(目標)がありますか?」
「最初のマイルストーン(目標)の具体的内容は?」
「具体的には?」
「いつまでに達成しますか?」
「具体的期限は?」
「達成可能ですか?」
【能力開発・活用の質問】
「目標達成のためにはどのような能力が必要ですか?」
「目標達成を誰に協力してもらいますか?」
「目標達成のために使える資源(スキル・時間・資金・サポートなど)は何ですか?」
「目標達成のためには過去のどのような経験が活かされますか?」
「目標達成にはどのような方法があります?」
「最適な方法は何ですか?」
「いままで同じ方法で何か目標達成したことがありますか?」
「目標達成で支障となるものは何ですか?」
「どのように対処しますか?」
【主体性の質問】
「本当に実現したいですか?」
「いつから行動に移しますか?」
「当事者意識を持つことができますか?」
ジョン・ウイットモアは彼の著書「COACHING FOR PERFORMANCE」(「はじめのコーチング」ソフトバンク パブリッシング)の中でコーチングは次の4つの段階(GROW)序にそって質問することを提案している。
【GROW】
Goal短期的および長期的な「目標」およびセッションの目標を設定する
Reality「現実」を探り出すために現在の状況をチエックする
Options「選択肢」と代替戦略案または行動案
What, When, Who, Will「何」を「いつ」「だれが」するのか。そしてそれを実行する「意思」
注 エンパワーメント・カウンセリング&コーチングでは、Willは意思ではなく意志と訳しています。
そしてこの流れはすべての段階を経ることが望ましい。特にはじめて新しい問題に取り組むときには普通この段階を踏んでいくと記しています。
またよい目標とは「SMART」だけではなく「PURE」であり「CLEAR」でなければならないともいっています。
これらの考え方はエンパワーメント・カウンセリング&コーチングの目標を設定していくとき参考になると思います。現に組織の中で年次目標を設定する時にはこれらの考え方は考慮されています。
【SMART】
Specific 具体的
Measurable 計測可能
Agreed すべての関係者が合意している
Realistic 現実的
Time Phased 時間の段階ごとに設定されている
【PURE】
Positive stated 肯定形で表現されている
Understood はっきりとすべての人に理解されている
Relevant 関連性がある
Ethical 倫理的
【CLEAR】
Challenging 挑戦的
Legal 合法的
Environmental sound 環境に配慮した
Appropriate 適切
Recorded 記録されている
以上、コーチングについて説明してきましたが、実際にはカウンセリングと分け隔てることなく同時に進行される場合が多いです。
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